学校での学習が難しい状況にあります。
"tenacity"に通い始めた最初は、学習の進捗が約2年分遅れている状態でした。学校での授業についていけないことから、次第に学習に対する抵抗感が高まり、宿題を隠したり、学習中に泣いてしまうことが頻繁にありました。また、勉強中に周りの環境に敏感になり、集中力がすぐに途切れることもありました。
学校との協力が必要な支援が必要です。
学校との協議の結果、状況を確認しました。その結果、宿題の量を特定の枚数に制限し、指導員が宿題の進捗を確認するためにサインを行う学習支援方法を導入しました。
毎日、宿題の枚数を決めてサポートすることで、児童にとって宿題の終わりが見えやすくなりました。
学習を始める際、児童のペースを設定できるようになりました。環境整備として、宿題の際には普段の療育スペースとは別室で、静かな環境を提供しました。最初は、児童が自分で問題に取り組み、考えることから始めます。理解できる部分を自力で解決し、それが終わった後でスタッフと共に課題を補完していく方法で支援を行いました。プリントが誤っていた場合でも、最後まで頑張り、ちゃんと座って学習できたことなど、小さな成功に対してみんなで褒め合い、モチベーションを高めるよう支援しました。依然として、泣いてしまうこともありますが、学習への姿勢は大幅に改善されました。みんなが一緒に学習に取り組むことから、互いに刺激を受け、頑張る気持ちが高まっています。学校の先生と連携しながら、今後も支援を続けていきます。