自分が納得できない状況に不安やイライラを感じると、時に言葉や行動が荒れてしまうことがあります。
"tenacity"を利用し始めた最初は、自分より年齢の低いお友達に対しては優しく接することができましたが、大人や指導員に対しては感情を抑え切れない瞬間がしばしばありました。利用してから数週間が経ったある時、"tenacity"で提供されている農業体験に興味を持ってくれました。そこで、農業体験を通して療育を行うことを始めました。農業体験では、多くの人と関わり、周りの仲間や指導員とコミュニケーションを取る必要があります。また、協力やルールに従った行動が求められます。農業体験を始めてすぐに、それを大いに楽しんでくれました。毎日の終わりに、指導員と一緒に畑に行き、農業をしながら一日を振り返り、今日の出来事を反省し、改善点を話し合う支援を継続しました。農業体験を通じて、一対一の時間を持つことで自己を見つめ、一日をしっかりと振り返る能力が育まれました。
最近は、どんなことにも熱心に参加し、暴力的な行動が少なくなっています。
1日中自分の感情を穏やかに保てた日には、様々なスタッフから褒め言葉を受け、保護者からも称賛されることを伝えています。感情を制御できなかった日には、なぜそのような状況になったのかを理解し、冷静に話すサポートを継続しています。